慢性胃炎(萎縮性胃炎)
慢性胃炎(萎縮性胃炎)
「胃もたれ」「胃痛」「げっぷ」などの症状がある慢性胃炎ですが、全く症状がないまま進行しているケースも少なくありません。特に、萎縮性胃炎は、将来的に胃がんのリスクを高める「前がん病変」であり、自覚症状がなくても注意が必要です。
千葉市花見川区の「いまにし医院」では、胃がん予防を見据えた精密な診断と治療を提供します。当院は、内視鏡専門医による正確な診断と、患者様の不安に寄り添った丁寧な説明を心がけています。
胃の粘膜で慢性的な炎症が続き、胃酸を分泌する組織(固有腺)が減少して胃粘膜が薄く、萎縮した状態が「萎縮性胃炎」です。この原因の約80%は、ヘリコバクター・ピロリ菌の感染であることがわかっています。稀に、自己免疫性の炎症が原因で起こることもあります。
萎縮性胃炎には、胃もたれ、胃痛、げっぷ、食欲不振といった症状がある場合もありますが、多くは無症状のまま進行するため、健康診断などで偶然発見されるケースも少なくありません。
萎縮性胃炎は、症状の有無にかかわらず、将来的に胃がんのリスクを高める重要な「前がん病変」です。その進行は、ピロリ菌感染を起点とする一連の不可逆的な変化として捉えることができます。
長期間のピロリ菌感染により、胃粘膜に慢性的な炎症が生じ、これが萎縮性胃炎へと移行します。さらに萎縮が進行すると、胃粘膜が腸の粘膜に似た細胞に置き換わる「腸上皮化生」という状態に至ります。
この腸上皮化生は、ピロリ菌を除菌しても元の状態に戻らない「不可逆的な前がん病変」であり、特に分化型胃がんの発生母地となると考えられています。日本の胃がん患者の約99%はピロリ菌感染が原因であると報告されており、いかにピロリ菌対策が重要であるかがわかります。
ピロリ菌の除菌治療は、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の再発を劇的に減らすだけでなく、胃がんの発生も抑制する効果が確認されています。2013年からは「ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎」に対する除菌治療も健康保険の適用となり、内視鏡検査で慢性胃炎と診断されれば除菌治療を受けられるようになりました。
しかし、除菌が成功しても胃がんのリスクが完全にゼロになるわけではありません。特に、すでに萎縮や腸上皮化生が進行している場合、リスクは残ります。ある研究では、ピロリ菌が陰性でも萎縮性胃炎がある人の胃がんリスクは、ピロリ菌陽性で萎縮がない人のリスクと同程度に高いことが示されています。
したがって、萎縮性胃炎の管理は、単なる症状緩和ではなく、「ピロリ菌感染の有無」「萎縮の程度」「腸上皮化生の有無」といった複数のリスクファクターに基づいた、継続的な定期検査が不可欠です。当院では、内視鏡検査と同時にピロリ菌検査も可能です。苦痛に配慮した当院の胃カメラ検査で、胃の健康を長期的にサポートします。
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