バレット食道
バレット食道
「バレット食道」と診断されて、不安に感じていませんか?この病態自体には特有の症状はほとんどありませんが、放置すると将来的に食道がんへ進行するリスクがあるため、専門医による厳密な管理が非常に重要となります。
千葉市花見川区の「いまにし医院」では、内視鏡専門医が患者様の不安に寄り添いながら、国際的な基準に基づいた厳密な検査と監視体制で、病気の早期発見と予防に努めています。
バレット食道は、長期間にわたる胃酸の逆流によって食道粘膜が繰り返し炎症と治癒を繰り返すうちに、本来の食道粘膜(扁平上皮)が、胃の粘膜に似た円柱上皮に置き換わった状態を指します。
この病態は、主に長期間の逆流性食道炎が原因で発生しますが、その他にも以下のような要因がリスクを高めるとされています。
特に、ヘリコバクター・ピロリ菌は胃酸の分泌を抑制する働きを持つため、近年のピロリ菌感染率の低下や除菌治療の普及が、胃酸分泌を正常化させ、結果的に逆流性食道炎、ひいてはバレット食道の増加の一因となっている可能性が指摘されています。
バレット食道は、食道腺がんの前がん病変として認識されています。バレット食道粘膜に**異形成(異常な細胞増殖)**が認められる場合、がんへの進行リスクが高まると考えられています。
バレット食道は、置き換わった粘膜の長さによって「SSBE(Short Segmentバレット食道)」と「LSBE(Long Segmentバレット食道)」に分類され、それぞれでがん化リスクが異なります。
SSBE
3cm未満の短い変化。日本人のバレット食道の99%がこれに該当し、がん化リスクは低い(年率0.2%程度)と報告されています。
LSBE
3cm以上の長い変化。がん化リスクが比較的高い(年率0.8〜1.2%)とされており、特に注意が必要です。
バレット食道そのものを根本的に治す治療法は確立されていません。そのため、バレット食道が発見された場合、無症状であっても定期的な内視鏡検査による「監視」が最も重要となります。もし、高度異形成や早期がんが発見された場合は、内視鏡的粘膜切除術(EMR)や粘膜下層剥離術(ESD)といった内視鏡的治療で根治が期待できます。これらの治療は、外科手術と比べて体への負担が非常に少ないという利点があります。
当院では、苦痛に最大限配慮した内視鏡検査(細径スコープ・鎮静剤の使用や炭酸ガス送気装置)を実施しており、患者様の精神的・身体的な負担を軽減しながら厳密な経過観察を行うことができます。万が一、内視鏡的治療や外科手術が必要な場合でも、当院は専門病院と密に連携しているため、迅速かつスムーズなご紹介が可能です。
残念ながら、一度円柱上皮に置き換わった粘膜は元の扁平上皮に戻すことは困難です。しかし、適切な治療と定期的な経過観察によってがん化を防ぐことはできます。
バレット食道自体は無症状ですが、原因となる逆流性食道炎の症状(胸やけ、呑酸など)が長引いている方は、一度内視鏡検査を受けることを強くお勧めします。
日本人に多いSSBEの場合、年率0.2%程度と低いですが、LSBEでは年率0.8〜1.2%と相対的にリスクが高まります。いずれにしても、放置せずに専門医による監視を継続することが重要です。
バレット食道は、早期の発見と適切な管理によって、そのリスクを大きくコントロールできる病気です。不安を感じている方は、お一人で悩まず、ぜひ当院にご相談ください。
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