潰瘍性大腸炎
潰瘍性大腸炎
潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜にびらんや潰瘍ができる原因不明の炎症性腸疾患で、国が指定する難病の一つです。主な症状は、血液や粘液の混じった下痢、腹痛、頻繁な排便などです。
この病気は、症状が強く現れる「活動期」と、症状が落ち着く「寛解期」を繰り返すという特徴があります。そのため、治療の目的は「根治」ではなく、病状をコントロールし、長期的に安定した「寛解状態」を維持することにあります。
千葉市花見川区の「いまにし医院」では、内視鏡専門医が患者様の病状を正確に診断し、最新の治療法を組み合わせることで、日常生活への影響を最小限に抑え、患者様が安心して社会生活を送れるようサポートします。
潰瘍性大腸炎の明確な原因はまだわかっていませんが、遺伝的要因、腸内細菌のバランス、そして自己免疫の異常が複合的に関与していると考えられています。自己の免疫細胞が、何らかの原因で大腸の粘膜を攻撃してしまうことで炎症が引き起こされると考えられています。
潰瘍性大腸炎の症状は、炎症の範囲や重症度によって様々です。
| 分類 | 症状 |
|---|---|
| 初期症状 | 下痢や下腹部の違和感など。 |
| 進行した症状 | 腹痛、頻繁な排便、粘液や血液の混じった下痢(粘膜便)。 |
| 重症時の症状 | 貧血、体重減少、発熱といった全身症状。 |
発症から10年以上経過した場合は、大腸がんのリスクが上昇することが指摘されており、注意が必要です。
潰瘍性大腸炎の確定診断には、大腸内視鏡検査が不可欠です。検査では、大腸粘膜のびらんや潰瘍の形態、炎症の広がりを詳細に観察し、病状の重症度を評価します。必要に応じて組織を採取し、病理検査を行うこともあります。
当院では、患者様の負担を軽減するため、鎮静剤や炭酸ガス送気装置を用いた苦痛の少ない内視鏡検査を実施しています。
治療は、病状に合わせて「寛解導入療法」と「寛解維持療法」に分けられ、様々な薬剤が用いられます。
5-アミノサリチル酸(5-ASA)製剤
潰瘍性大腸炎の治療の基本となる薬です。軽症から中等症の患者様を中心に、炎症を直接抑える働きがあります。飲み薬や坐薬など、炎症の範囲や症状に応じて使い分けます。
ステロイド製剤
炎症を強力に抑える作用があり、中等症〜重症の患者様の「活動期」に用いられます。速やかに炎症を鎮める効果がありますが、予防効果はないため、寛解維持目的での長期使用は避けます。
免疫調整薬・生物学的製剤・JAK阻害薬
これらの薬は、従来の治療法で効果が得られにくい難治性の患者様に用いられます。近年、多くの新薬が登場しており、患者様の負担を軽減する選択肢が増えています。
潰瘍性大腸炎は、日常生活の管理が非常に重要です。
| 時期 | 食事のポイント |
|---|---|
| 寛解期 | 特別な食事制限は必要ありませんが、暴飲暴食を避け、バランスの取れた食生活を心がけましょう。アルコールやコーヒーも、要注意ではありますが、適量であれば問題ないとされています。 |
| 活動期 | 炎症が強い時期は、大腸への負担を減らすため、高脂肪食(揚げ物など)、刺激物(香辛料)、不溶性食物繊維の多い食品(きのこ、豆類など)は控えめにします。高エネルギー、高たんぱく、低脂肪の食事が推奨されます。 |
潰瘍性大腸炎は、患者様が自己判断で薬の服用を中断してしまうと、症状が再燃するリスクが高まります。当院では、患者様との対話を重視し、病気の正しい知識と治療の重要性をご理解いただくことで、長期的な寛解維持をサポートします。
女性医師による診療や、土日診療も行っており、患者様が安心して通院できる環境を提供します。また、重症化してしまった際も、近隣の高次医療機関とも連携し、速やかに適切な医療が行えるよう体制づくりを行っています。
TOP