いまにし医院 院長の今西啓です。
私の簡単な経歴と、当院の取り組みについてお話させてください。
私はいわゆる大学病院の消化器外科医としてキャリアをスタートし、消化器がんをはじめとする腹部疾患の様々な手術を年間100例前後、執刀してきました。上司に恵まれ、一日の業務が終わった後でも手術手技における技術指南と技術練習(各種模型やビデオ研究などによる)を繰り返し行うことができました。手術のほかには胃瘻や中心静脈栄養ポート造設の指導なども行い、消化器外科医として幅広く修練を積みました。さらに、肛門疾患や消化器内視鏡検査のハイボリュームセンターとして国内屈指である東葛辻仲病院にて肛門外科手術や大腸内視鏡検査の技術を学んでまいりました。2025年よりいまにし医院院長に就任し現在に至ります。
当院は肛門科として1989年から診療を行っている病院です。痔疾患の治療を主体とし、胃カメラ(上部消化管内視鏡)や大腸カメラ(大腸内視鏡)による胃がん・大腸がんの早期発見や大腸ポリープ切除を行っています。いずれにおいても、患者様にとって最も安全性の高い医療を何よりも大切に考えております。とりわけ痔疾患に対しては、開院当初からの基本概念である「なるべく切らずに治す痔の治療」を礎として、これまでの当院独自の取り組みと私の培ってきた経験を組み合わせた医療を提供しています。
また、手術に関しても「なるべく切らずに治す」という考えが基礎となっております。すべての外科手術は安全性と根治性のバランスのうえに成り立っています。両者のバランスが最大限になるような手術治療が当院の目指してきたところです。
痔疾患の治療において大切なことは、①患者様御自身の痔の状態を理解してもらうこと、②その状態に対して必要な治療やケアを理解してもらうことです。痔疾患の治療の第一歩は薬物治療や生活習慣の改善でありますが、病気への理解が深まることでそれらの治療効果が最大限に高まります。それでも症状の改善が得られない場合は残念ながら手術が必要となります。手術はノーリスクというわけにはいきませんので、安全性であったり根治性に対する不安がつきまとうものです。
どんな手術であっても、誰もが避けたいものでしょう。ですが、御自身の状態や必要な治療・ケアをきちんと理解していれば、術後合併症と再発リスクを最小限に下げることにもつながります。当院ではこの部分の説明を大切にしています。手術の術式においてもその安全性と根治性のバランスに配慮した最適な術式を提案しますので一緒に乗り越えていきましょう。
また、近年は胃カメラ(上部消化管内視鏡)や大腸カメラ(大腸内視鏡検査)の検査枠を大幅に増やし積極的に行っています。私自身も胃カメラや大腸カメラは定期的に受けており、決して気持ちのいい検査ではないことを理解しています。そこで、少しでも苦痛を減らせるような検査技術を研究したり、鎮静剤(ウトウトしながら検査を受けられる薬剤)を使用できるように院内環境を整えたり、工夫を重ねています。ポリープ切除から定期検査まで、皆様の検査に伴う苦痛が最小限となるよう、今後も努力していきたいと考えています。
最後に、私は医療行為とは「安全性」がもっとも大事だと考えております。そこにこだわった医療を今後も提供し続けていきたいと考えています。そして、患者様から「症状がなくなりました」「良くなりました」と言ってもらえることが何よりの励みになります。私のこれまでの経験や考えが、皆様の健やかな生活の一助となれば幸いです。


